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院長ブログ/2018-09-08

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人医での話

ある70代の男性が手足4本とも先の方が痺れるということで、整形科に診察されました。頚部MRI、腰部MRI でも痺れが出るほどの異常が見られず、更に血管専門医でのABI検査(手足4本の上部と下部の血圧の差を計測)しても異常なし。
過去に胃癌で胃の全摘があり、この1,2年でしびれが酷くなってきているが、痛みはないとのことでした。
結論としては、胃の全摘によって起こったビタミンB12欠乏でした。
ビタミンB12は葉酸と共に細胞の遺伝物質であるDNAの合成や赤血球の生成に必要なビタミン、そして神経機能にも必要なビタミンです。
ビタミンB12は通常は十分量が肝臓に蓄えられており、枯渇するまで3〜5年分もあるそうです。
回腸部で吸収されるのですが、胃で産生される蛋白質と結合しなければ吸収されないため、胃が無いと口から入っても通過して排出されてしまいます。
そのためこの男性は胃癌による胃の全摘後5年ほど経過してビタミンB12の蓄えが枯渇して神経症状呈してきたようです。
消化器外科であれば知っているであろうことでも、かかる科が違うと原因に行き着くのにかなり遠回りしてしまうとこになりかねません。



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