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2018/9/27 (木)
内視鏡2症例
知り合いの病院にてゴム製の異物を誤飲。
バスケット鉗子で無事取り出せました。
このバスケット鉗子ですが、人で鼻から入れる内視鏡くらい細いタイプですと鉗子を通す穴が細すぎて使えません。
次竹串誤飲
これは中々厄介でした。折れてるのですが、見ての通り先端が少ししか見えずほとんどが焼き鳥に包まれてしまっています。
竹串は意外と大変で端っこをつかまなければならないです。
もう10年以上出張内視鏡を持って1都6県は出かけています。年に数件しか内視鏡症例がなければ私を呼んだ方が早いですからね。
2018/9/22 (土)
画像診断セミナー
昨夜は9時〜画像診断セミナーでした。
2018/9/14 (金)
ドライアイの目薬について
備忘録として
ドライアイの目薬として作用部位によって使う目薬が異なります(詳しくはドライアイの項目)。
1.ヒアレイン点眼
昔から目の表面の水分補給として使用。0.1%と0.3%があり濃い方がドロドロ感があります。
2.ジクアス点眼
涙液の水分とムチンの両方の分泌を促進します。
3.ムコスタ点眼
涙液のムチンを分泌させます。従来は胃の粘膜を保護する作用のお薬です。苦みがあるのと白濁しています。
4.オプティミューン眼軟膏
シクロスポリンという免疫抑制作用によって涙液減少を防ぎます。
5.Opticare
人工涙液のジェルタイプです。液体よりも角膜表面にとどまる時間が長くなります。
これら単独または組み合わせて使用します。
2018/9/8 (土)
人医での話
ある70代の男性が手足4本とも先の方が痺れるということで、整形科に診察されました。頚部MRI、腰部MRI でも痺れが出るほどの異常が見られず、更に血管専門医でのABI検査(手足4本の上部と下部の血圧の差を計測)しても異常なし。
過去に胃癌で胃の全摘があり、この1,2年でしびれが酷くなってきているが、痛みはないとのことでした。
結論としては、胃の全摘によって起こったビタミンB12欠乏でした。
ビタミンB12は葉酸と共に細胞の遺伝物質であるDNAの合成や赤血球の生成に必要なビタミン、そして神経機能にも必要なビタミンです。
ビタミンB12は通常は十分量が肝臓に蓄えられており、枯渇するまで3〜5年分もあるそうです。
回腸部で吸収されるのですが、胃で産生される蛋白質と結合しなければ吸収されないため、胃が無いと口から入っても通過して排出されてしまいます。
そのためこの男性は胃癌による胃の全摘後5年ほど経過してビタミンB12の蓄えが枯渇して神経症状呈してきたようです。
消化器外科であれば知っているであろうことでも、かかる科が違うと原因に行き着くのにかなり遠回りしてしまうとこになりかねません。