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2022/11/1 (火)
椎間板ヘルニアの手術をする?しない?
椎間板ヘルニアは簡単に言うと、程度の差こそあれ椎間板物質が脊髄神経を圧迫するために圧迫部位から後ろが麻痺してしまいます。
その圧迫物質を取り除くのが手術で、物理的に圧迫している「物」を取り除かない限り改善が望めないのは理解できると思います。
では手術をしないで治った!、や針で治った!サプリで治った!はどういうことでしょうか?
これらは圧迫が軽度であったり、そもそも椎間板ヘルニアでは無かった可能性が高いです。
昔は診断技術も低かったので仕方ないですが、現在ではMRIのおかげでかなり精度が上がりました。椎間板ヘルニアがあるのかないのか、圧迫の程度が軽度なのか重度なのかはっきりします。ただし臨床症状と完全に合致しないこともあります。
手術はどのレベルなら適応としたらよいのかが皆さんの関心だと思います。
中等度以上では手術適応になってきます。MRIで中等度圧迫でも歩行が可能であれば内科療法も外科手術も選択になります。ざっくり言うと歩けるか歩けないかが大きな分岐点です。
重度以上、全く歩けない、腰が上がらない、足先の感覚がない、典型的な症状は後ろ足を前にほっぽり出してお尻を引きずって前足だけで歩く、等は急いで手術の必要があります。以前にも書きましたが重度圧迫で72時間を超えると回復の可能性が急速に落ちます。
とにかく怪しかったら、かかりつけの先生に診てもらって下さい。