院長ブログ/2020-06
2020/6/30 (火)
異物の誤飲
犬でも猫でも誤飲は非常に多く、毎月のように相談や実際に内視鏡による摘出、外科的摘出となったりします。
下記の症例はその中でも重症です。
写真では分かりづらいですが、糸状になったタオル生地です。糸くずが塊になった部分とそれを糸で繋がった状態になり、先頭は小腸後部、最後尾は胃の中という状態です。先頭の塊は流れようとしているのに、胃の中の塊は胃から出ないため糸で引っ張りっこになり、そこから上にも下にも行かない上に腸の蠕動運動でだんだん腸が知人でいきます(アコーディオンを伸ばした状態から縮めた状態)。この糸が腸管に食い込んでいき最終的には腸が切れてしまいます。
今回は飼い主さんも早めに来院されたので事なきを得て(とは言っても腸を3カ所も切ってます)、無事に退院しました。
糸状異物は猫で多く来院が遅くなる事も多々あるので注意してください。
2020/6/10 (水)
悪性黒色腫
先日、知り合いの先生からの依頼で猫のパッド部分にできた腫瘍の切除をしました。
パッド部は中々着きがわるいです。
みるからに悪そうでしたが、病理検査の結果悪性黒色腫(メラノーマ)でした。
転移再発しないことを願うばかりです。
2020/6/1 (月)
椎間板ヘルニア
先月5月は非常事態宣言下でしたが、椎間板ヘルニアの症例が3例と骨折1例があり、
それぞれ違う知り合いの病院にてオペをしに伺いました。
椎間板ヘルニアの3例中2例は術後2週間、5日で起立、1例は回復の兆しが乏しい状態です。この子は発症後私がオペをするまでに1週間以上経過していたのが残念です。もう少し早く連絡を頂ければと・・・。