ストレージマイト
抗原性を持つダニの種類は幅広いが、中でもストレージマイトへの注目が高まりつつある。それは、ストレージマイトに感作されているアトピー犬の比率が高くなっているためである。ストレージマイトはマダニと同様のダニ目に属し、さらに非チリダニ群に属するニクダニ科およびコナダニ科という異なる種類を含んでいる。ストレージマイトの最も一般的な属はThrophagus,Acarus,Lepidoglyphus,Glycyphagus,Blomiaである。ダストマイトはその名の通り、皮膚の落屑を摂食するためにヒトの近くで生活することが必要なダニであるが、ストレージマイトはそのような直接の接触を必要としない。ストレージマイトは乾草、麦わら、穀物、ドライフードのような貯蔵品の中に存在し、有機物の再利用の際の生物学的過程に重要な役割を果たしている。ストレージマイトはチーズ、ハム、シリアルのようにタンパク質の豊富な食物を摂食するため、食物産業では事実上害虫とみなされている。
veterinary focusより