ドライアイ(乾性角結膜)
ドライアイ(KCS)
「涙」と一言で言っても上記の画像の様に角膜表面に
1.ムチン層;角膜表面が水分をはじかないようにする。
2.涙液層;角膜や結膜に栄養を与える。
3.油層;マイボーム腺から分泌されて水分が蒸発しないようにする。
これら3層が適度にあることによって角膜を保護栄養補給等を行っています。
従って3層のどれかまたは全てが減少するとドライアイ、乾性角結膜炎といった病気を発症してしまいます。
乾性角結膜炎(KCS)からの角膜色素沈着
涙の分泌が減少することによります。
角膜の病気では角膜表面の潤い(油分や水分など)が非常に大事です。シーズーなど短頭種では角膜の病気が特に多いのは、この潤いが維持できないために起こるのです。
人においては閉眼していたり、人工涙液の点眼を頻回に行うことでカバーできますが、動物では自覚しても訴える事もできず、自分で点眼もできないため、飼い主さんが点眼する必要があります。
しかし、つきっきりでいることもできないので、少しでも点眼の回数を減らすために軟膏状の製品がよく、抗生物質入りの軟膏がありますが、長期に使用するには少し問題があります。
そこで、軟膏タイプの人工涙液を使用している症例が多いです。
角膜の病気を繰り返している場合、何らかの基礎的な問題があるので、重度の状態になる前に、回復が望めないほどになる前に、治療または良い状態を維持するための方法を見つけましょう。
上記写真のように色素沈着を起こしてしまうと、透明に戻すまでに大変時間がかかります。