猫の骨折
猫の骨折
猫の骨折について
猫の骨折と言えば交通事故がほとんではないでしょうか。外に行く猫ちゃんが減ってきたので昔に比べたらだいぶ減少しました。
症例
若い(生後半年)の猫ちゃんです。飼い主さんが仕事から帰ってきたら、後ろ脚をつかないとのことでした。この子は外に行かないのに骨折していたらしいです。
大腿骨の遠位端が骨折しています。
ピンが1本のように見えますが、3本入っています。
現時点の意見としてはロッキングプレートなどを使用するよりも、ピンによる整復の方が治療的にも費用的にも優れているように思います。犬に比べて猫は骨が薄い、若いと骨が柔らかい、外固定(ギブスなど)が猫ちゃんはしづらい等々。
次はそんなことを示唆する症例です。
他院にて5年以上前に大腿骨の骨折をプレートによって整復した症例です。
最近になり皮膚が裂けて漿液が出てきてレントゲンを撮ると、骨折部がずれていました。どうやら5年もの間プレートによって支えられていただけで、骨自体はくっついていなかったようです。年数と共にネジを緩みプレートがゆるゆるになってきたと思います。この子もプレートを外してピンにて整復しました。
上の写真は子猫の後ろ足の骨折です。このパターンが多いです。
その他に
前足の骨折です。
みんな交通事故がらみです。
違った症例では