低蛋白血症(腹水、下痢など)
ここでは低蛋白血症のうちの低アルブミン(タンパクにはアルブミンとグロブリンがあります)について。
原因Bigとしては
1.肝疾患
2.腎疾患
3.消化器疾患
その他にいくつか原因疾患があります。この中でも消化器疾患である蛋白漏出性腸症において、アルブミンの値が1.2(通常2.5以上)で腹水が溜まってしまう症例がありました。教科書的には血液中のアルブミンの値が1.5を切ってくると腹水が溜まってくると書かれていますが、1.3〜1.4を切ると溜まってくるように思います。この子は他院にて月に1~2回腹水を抜く処置を半年ほど続けていたようで、当院でも通常の内服薬では反応がみられず、特殊な食餌療法と併用することで腹水貯留もなくなりました。
できれば内視鏡によって消化管の確認が必要です。特に十二指腸内腔の観察および検査のために組織採取が必要です。
通常の投薬としてはステロイドがメインになりますが、それだけでは反応がない症例があります。
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